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「文字列連結演算子(もじれつれんけつえんざんし)」とは?
これまで「算術演算子」「比較演算子」「論理演算子」を解説してきましたが、今回で基本的な演算子の解説は最後になります。
「文字列連結演算子」について解説します。
これまで演算子の解説をするたびに難しくなってきましたが、これは非常に簡単です。
まずはソースコードを見てみましょう。
Sub test8()
Dim A As String
Dim B As String
Dim C As String
Dim D As String
A = "abc"
B = "def"
C = A & B
D = C + A
MsgBox (C)
MsgBox (D)
End Sub
全ての変数は文字列型(String)です。
そして変数Aには「abc」が代入され、変数Bには「def」が代入されています。
一方で変数Cには「A & B」と変数Dには「C + A」と記述されています。
これは、文字列をつなげる場合の「&」と「+」が、「文字列連結演算子」にあたります。
結果は以下の通りになります。
変数Cの値は「abcdef」です。
これは変数A「abc」と変数B「def」の文字列つなげた結果です。
変数Dの値は「abcdefabc」となります。
これは、変数C「abcdef」と変数A「abc」を連結した結果です。
このように、文字列をくっつける事ができるのが連結演算子です。
ちなみに「&」と「+」では、文字列連結において特に違いはありません。
ただし、好みの問題になるかと思いますが、「+」演算子は数値型で使った「算術演算子」と同じ記号なので、同じソースコード内であえて同じ「+」を使うか、異なる「&」を使うか、どちらかに統一したほうが良いかと思います。
<補足情報>代入演算子について
あえて説明するまでもないかもしれませんが、一応「代入演算子」について説明します。
A = "AAA"
B = 123
この変数に値を入れる「=」が代入演算子です。
条件式で「=」を使う場合は「比較演算子」になります。
「文字列連結演算子」と「代入演算子」の種類
演算子 | 説明 | 使用例 | 結果 |
---|---|---|---|
& | 文字列と文字列の連結 | “A” & “B” | AB |
+ | 文字列と文字列の連結 | “CD” + “E” | CDE |
演算子 | 説明 | 使用例 | 結果 |
---|---|---|---|
= | 左の変数に右の値を代入 | A = 1 B = 1 + 2 | Aは「1」が代入 Bは「3」が代入 |